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地域情報(海外)
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2015年12月20日|
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タイのコミュニティ・ベースド・ツーリズム視察ツアー報告 その1
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2015年6月19日?23日にかけて、タイ国政府観光庁は、日本や台湾、イタリア、フランス、スウェーデン、南アフリカ等から総勢80名を招待し、コミュニティ・ベースド・ツーリズムの視察ツアーを実施。
日本エコツーリズム協会からも参加しましたので、その内容を数回にかけて、ご紹介します。
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2015年6月19日タイ研修1日目
サムット・ソンクラーム県、クロン・コーン・コミュニティによるマングローブ・フォレスト・コンサベーションの取組

マングローブ林の干潟でくつろぐカニクイザル
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きっかけはエビ養殖のためのマングローブ林の伐採
バンコクから車で2時間程のサムット・ソンクラーム県にある、クロン・コーン・コミュニティは、エビの養殖のためにマングローブが伐採されていく状況を危惧し、政府の支援を得ながら、24年前にマングローブの植林をスタートさせました。
エビ養殖が始まる前は、海と川が接する汽水域に広がる良好なマングローブ林のもと、カニや魚、貝、小さなエビなどを獲る漁業が盛んな地域で、住民の多くは漁師として生計を立てていました。
エビの養殖事業は25?26年くらい前から始まり、養殖池を作るためにマングローブ林が伐採されていきました。エビ養殖が始まると、養殖池の餌の腐敗などにより、周辺の水質はどんどん悪化していき、天然資源を獲ってきた漁師らは仕事を辞めて、バンコクへ出稼ぎに行かなければならない状態にまでなりました。それに伴って麻薬や泥棒の問題が生じていました。
しかし、24年前に始めたマングローブの植林活動が地道に続けられてきたお陰で、今では水産資源が戻り、漁師たちが以前のように漁業で生計を立てられるまでに回復しました。
マングローブ・フォレスト・コンサベーションによる取組では、マングローブの植林体験と、水上スキーなどのアクティビティを組み合わせたツアーの実施や、ホームステイの受入、レストランの経営などを行っています。
スタート当初は政府の支援を受けていましたが、現在では支援は受けておらず、スタッフ8人で独力で運営されています。
取組の目的は、大きく3つ、一つ目は環境の回復、2つ目は収入の確保、3つ目は子どもが麻薬等に手を出さないようにするための教育、が掲げられています。
週末はバンコクなどからタイの人が、アジ、エビ、カニ等を食べに多く訪れ、ここの魚介は美味しいと評判です。
これまで外国人の受け入れは行われていませんでしたが、今回の視察ツアーを機に外国人の受け入れをしていきたいと、代表の方がお話されてました。
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拠点となるレストラン
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ホームステイのお部屋
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マングローブの植林体験ツアー
マングローブの植林体験は、拠点となっているレストランから12名乗りの船で川を移動し、干潟が広がる水際の浅瀬でマングローブの苗を植えます。干潟の泥はとても柔らかく、足を下ろすとどこまでも沈んでいき、早く次の一歩を出さないと足が抜けなくなります。危うく倒れそうになりながら必死で歩くのはとても楽しい体験です。板に乗って進むこともでき、有明海のムツゴロウ漁を思い出しました。
工夫されていたのは植林体験の後に行う水上スキー。植林体験はボランティア活動的な色が強いが、水上スキーはマリンアクティビティだ。使う道具はただの板でしたが。このように植林と水上スキー等を組み合わせた2?3時間のツアーで参加費は700バーツ(約2,450円)。国内の学校や企業等の団体が多く参加しており、一日に300人の受入が可能だが、個人での参加も受け入れています。
ホームステイは15年前から始められ、1泊1200バーツ(約4,200円)で、150人くらい宿泊が可能。
この取組が認められ、2007年に政府(観光庁)から「The Award of Ecotourism Community Enterprise」を受賞しました。

マングローブの植林へ出発!
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漁師の暮らし
集落の住民は140人程で50家族、その内80人が漁師で、貝や魚を取っています。
今行われているエビ漁は、白エビ。1日100キロくらい水揚げがあり、市場で2000バーツくらいで売られています。干潟では貝を収穫し、多い人で1日7、8キロ収穫します。
漁師の収入は1家族で1か月10万円(3万バーツ)。これなら子どもを大学まで行かせることができるそうです。

エビ漁の様子。青い袋の中に獲ったエビを入れている。

その場で少し食べさせていただきました!とっても小さいのに味は濃くて甘かったです。
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2015年12月13日|
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■ドイツ北部の国立公園から季節のおたよりです。
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「持続可能性」をテーマにしたツアーを開催しました。
雪がとけ、道がぬかるんでいましたが空は青く澄み渡り、絶好のツアー日和でした。
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ドイツ
ハルツ国立公園
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★「エコツーブログ」では各地の旬な情報をお届けしています。 このブログには、日本エコツーリズム協会の会員の方からの情報を中心に掲載をしています。 掲載ご希望の方は、日本エコツーリズム協会事務局までご連絡下さい。 e-mail: ecojapan(at)alles.or.jp ※(at)を@にして送信
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2015年11月22日|
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★ハワイから旬のおたよりが届きました!
ドクタービーチが選んだ全米トップのビーチ「ラニカイ(Lanikai 天国の海)」を眼下に眺めよう!! ラニカイの海に浮かぶモクヌイ島(Moku Nui 高さ69m)とモクイキ島(Moku Iki)合わせて2つ島(Moku Lua 高さ46m)がエメラルドグリーンのラニカイの海に美しく浮かぶ光景が見られる場所にご案内しましょう。
 七つの青さを持つラニカイの海に、庭が広く取られたラニカイの住宅が木々の間から見え隠れ、そしてビーチ際にはたくさんのヤシの木が散在し、ビーチにはカヌーが点在しているという南国ムード満点の光景。
家々をじっくり見ていくと、広いテニスコートがあるものや、カヌーを置いてある家など、見ているだけで興味深いものがあります。 この光景をぜひ皆さんにも味わっていただきたいと思うのですが、何せラニカイ・・・遠い上に、ハイキングコースはかなり難所があります。ダイアモンドヘッドのように整備されていない生のトレイルで、しかも・・・急な勾配と岩や溶岩、滑りやすい赤土の土壌が行く手を阻みます。そんなところですが、行ったら病みつき。なぜって、景色が素晴らしいんですもの。 ラニカイにはいり、ミッドパシフィック・カントリークラブというメンバー制のゴルフ場入口を目指すと、門が見えてきます。その門の向かいにあるカエレプル・ドライブ(Kaelepulu Drive)という道を登っていくと、Pillbox(ピルボックス)ハイキング・トレイルというサインが見え、右に登山道があるのです。 この登山道にはいってすぐから厳しい難所がスタート。右手にフェンスが見えますが、この急な斜面を滑らぬように足元に気を付けながら登っていきましょう。特に雨が多い冬場は、滑ること滑ること。汚れてもいい服装で、また滑りにくい靴を忘れずに。このトレイルには雨宿りできるような大きな木がないので、雨雲が見えるようなら、ウインドブレーカーも持っていきましょう。
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 雨が降るとベチャベチャぬかるみになり、よけい滑りよくなるし、降らなくてもズルズル滑るしで、どちらにしても、登山道から5?10分ほどは足場を見ながらの、格闘となります。しかも急で足場が狭いときているので、一歩一歩足がしっかり収まるところを探しながら登らなくてはなりません。 地元の人は草履で上がっているのも見受けますが、我々は底がしっかりとあるスニーカーじゃないと無理。きついキツイといいながら横をみると、大きな犬も小型犬も、そして小さな子供も登っていて、追い越していくのです・・・・

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我々リタイアー組の足で10-15分ほど歩くと、そこは真っ青なラニカイが見える180度以上眺望が開けた場所にやってきます。素晴らしい眺め!!それから先はずっとラニカイビーチが見え続けっていうのがこのトレイルのすごいところ。
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この場所から沖合に見える2つの島は、どちらもハワイ州によって海鳥の保護地区とされ立ち入り禁止となっているもので、島には海鳥の巣がおおくみられます。昼間のみカヤックで左に見えるモクヌイ島のほうに行けるとのことです。 火山の先だけが出ている島で、大きいモクヌイ島で全長305mX幅244m、小さいほうのモクイキ島は267mX213mという狭さ。その島をずっと眼下に収め続けながら登るという、道はきついがとても魅力的なトレイルです。途中は道がいくつかに分かれていますが、どれをとっても上に行くことができますが、蛇行しながら登る穏やかな道もあれば、ロッククライミングもどきの険しい直線道などあり、選択はあなた次第!! 大きく開けた所でちょっと休憩し、頂上の方を見ると、まだまだ登山は続きます。
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ゴツゴツした岩肌と日陰のない尾根伝いの狭い道、夏場は陽をまともに受けますが、海から風が吹き付けてとってもさわやか。強風の時は吹き飛ばされるのではないかとちょっと心配なくらいです。今年は雨が多かったので夏でも山が緑になっていますが、通常だと、草はもっと枯れて茶色、冬場は緑となります。

岩の足場が悪く、知らない人ともお互いに助け合いながら登っていくのがこのトレイル。ピルボックス(トーチカ)は2つあるのですが、最初の1つ目が見えてきました。このトーチカはいたずら書きが至る所にされていて、遠くから見ると掘っ立て小屋のようにも見えますが・・・・ 最初のピルボックスに到着。パノラマビューでまさに絶景!!でもこのトーチカは第二次世界大戦の時のもので時代がたっていること、また潮を含んだ海風でコンクリートも鉄筋もだいぶん朽ちててきており、支柱が今にも崩れそうで危ないので、登らないようにという警告が地元の新聞載っていました。登っているところを見つかると罰金の対象にもなるとか・・危ないので絶対登らないでくださいね。
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 登山道からここまで、私の足で30分。登り道があまりにも急だったので帰りが心配で、私はここでUターンすることにし、若い友達二人はそのまま2番目のトーチカ目指して頑張りました。
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一緒に来た犬たちも、3歳の子供をつれた女性たちも、2つ目のトーチカがある頂上まで行ったと、友達から聞いたので、次回は完頂したいと思いますが、この登山道は、最初の10-15分なんとか我慢して登れば、ラニカイの素晴らしい眺望が見られる場所にいけるというのがいい。ここまででも十分登ったという達成感を味わうことができますが、下山もきついのでご注意を。
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ピルボックス・トレイルの正式名称は、カイヴァリッジ・トレイル(Kaiwa Ridge Trail)で、高さ172メートルの頂上のトーチカからは文句なしの360度のパノラマビューが見えるとか。2つの島以外に、ラニカイビーチ、カイルアビーチそしてワイマナロの山々にゴルフ場やビーチ周辺の住宅などが見られる素晴らしい眺めです。 ただしこの辺りは、駐車場がなく、住宅街の道路脇に止めなければなりませんが、ラニカイビーチに来る人の車が多いので、パーキングを見つけるのが一仕事。入山料は無料で、登山時間は1時間から1時間半で見てください。途中まででも達成感のあるトレイルで?す。
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ラニカイに来られた折は、このピルボックスのことを思って、登らなくても山のほうを見てください。もしかしたら、ピルボックスが見える場所にいるかもね?!! 今岡千草
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2015年10月27日|
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2015年10月16-17日に、韓国で行われた「第1回エコツーリズム・フェスティバル」。 17日には、北漢山国立公園で牛耳嶺トレイルでのトレッキングを楽しみました。
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こちらが北漢山国立公園の入り口。

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天気も良く、こんな景色が楽しめました。

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国立公園内での看板。
よくみると後ろの木も紅葉が始まっていて、秋の訪れを感じました。

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2015年10月26日|
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2015年16-17日、韓国で「第1回エコツーリズム・フェスティバル」が開催されました。 日本エコツーリズム協会からも理事および事務局スタッフが参加し、韓国のエコツーリズム情報を収集しました。

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フェスティバルでは、韓国のエコツーリズム推進に取り組んだ方々を表彰する時間もありました。

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テントブースの様子。
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2015年09月25日|
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皆様 アロハ! ハワイ州観光局です。 こちらのブログでは、皆様がハワイで体験できる、環境にやさしいツアーをご紹介させていただいておりますが、今回は、エコツアーを提供されているツアー会社や宿泊事業者、コミュニティから構成されているハワイ エコツーリズム協会をご紹介させていただきます。
ハワイエコツーリズム協会の使命は、ハワイのユニークな自然環境を保護し、ハワイへの訪問者、在住者、企業に責任ある旅行を推進し、持続可能な旅行を催行するための教育プログラムを提供することです。
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ハワイエコツーリズム協会に帰属する企業・団体は、ハワイエコツーリズム協会の原則に基づき、持続可能な観光を提供しているなど、要件を満たした企業・団体です。 それらの企業、団体は、持続可能な観光オペレーターとしてハワイエコツーリズム協会より認定され、認定ロゴ(下記画像)をウェブサイトや販促物で使用しています。エコツアーをご予約される際には、このロゴがあるかを是非チェックしてみてください。

ハワイエコツーリズム協会は毎年事業を通じて、環境管理や文化的感受性、コミュニティ強化、教育面を評価し、エコツーリズムオペレーターの中から、エコツアー・オペレーター・オブ・ザ・イヤー賞を選出しています。 2014年には、ハワイアン・レガシー・ハードウッド社が受賞しました。同社は、ハワイ州の中でも絶滅危機に瀕したハワイ原生種コアの木を保護するための植樹活動を行っている団体です。 ハワイ島でコアの木を実際に植樹するツアーも催行しております。 詳細は http://www.hawaiianlegacytours.com/ をご覧ください。
ハワイアン・レガシー・ハードウッド社以外にも、ハワイエコツーリズム協会のウェブサイトでは、エコツーリズムオペレーターの情報や賞を受賞されたオペレーターの情報をご覧いただけます。http://www.hawaiiecotourism.org/
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