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地域情報(海外)
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2016年07月01日|
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★ラオス情報文化観光省で観光マーケティングをやっていらっしゃる日本人の森山様から、現地のエコツーリズム情報が届きました! 今日から3回に分けてお届けします。
ラオスは、インドシナ半島で唯一の内陸国で、国土のどこも海に面していません。また、国土の約8割が高地・山地で、かつ、中国の雲南省から流れてきた大河メコンが、国土の西側のミヤンマー、タイとの国境を滔々と流れ、カンボジア、そしてベトナムへと流れ下っています。さらに、国土の全域にわたって、山地から流れ下ってきた大小の河川が、メコン川に流れ込んでいます。遠い昔から、49もの民族が、それぞれ、そんな山地の森林地帯に村をつくって散在し、森と川に依存して生活を営んできました。ラオス政府は、人間の生にとって大切な森や川を守るために、全国に20カ所の「国立保護区」を定めて、森林や河川とそこに生きる動植物の保護に努めていますが、国立保護区の総面積は、ラオス全土の約14%を占めます。この国立保護区の中で、少数民族の村を巻き込んで、様々なエコ・ツーリズムの活動が行われているのです。
今日、ご紹介するのは、そんな活動の中のエコ・ツアーの一つです。
“ナム・ハ―国立保護区でのトレッキングと熱帯雨林の森での宿泊”

<ツアーの特色> グリーン・デイスカバリー社(以下、GDL社)が全額を出資して、竹製の小屋のキャンプ場をナム・ハー国立保護区の中に造成しました。そして、そのキャンプ場を、国立保護区の中にある村に寄贈しました。このキャンプ場は、今では、村人たちによって運営されています。また、GDL社は、このキャンプ場にエコ・ツアー客を連れてくる度に、宿泊費として一定の金額を村に支払います。これこそが、“持続可能”な事業であり、村に新たな収入をもたらしたのです。また、キャンプ場にお客が宿泊する毎に、村人たちが料理のために、或いは、その地域のガイドとして、雇用されるしくみとなっています。
<ツアーの概要> ナム・ハ―国立保護区は、ラオス北部にある県の一つ、ルアン・ナムター県に広がる国立保護区です。ルアン・ナムター県は、ラオスにおけるエコ・ツアー発祥の地ともいえる地域で、30を超える少数民族の居住地でもあります。このツアーでは、二日間にわたるトレッキングで、高地に広がる田んぼの風景や、少数民族のランテン族の村を訪ね、国立保護区の真っただ中に作った森のキャンプ地で一泊します。また、ガイドがトレッキングで出会う様々な種類の野生の植物やキノコの調理方法を解説します。さらに、竹を使った手工芸品の作り方も教えます。このツアーは、乾期(10月?翌年3月)の参加をお勧めします。バード・ウオッチングや、鹿・猿などの国立保護区の“住人たち”に出会うナイト・サファリを楽しめるからです。
☆続きは明日!
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