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地域情報(海外)
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2016年03月23日|
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★ハワイの今岡様から、季節のおたよりが届きました!

今年は開花宣言が早まっているようで、3月中には東京も満開になりそうですが、ハワイのオアフ島では今年も1?2月ワヒアワと呼ばれる町では桜が咲き、日本語ラジオ放送で話題となり、皆さんが見に行かれました。
すぐに満開になってさっと潔く散る日本の桜とはちがって、ハワイの桜はポツポツと咲いていき、花と実が一緒に見られるほど案外ずっと咲いているのです。寒緋桜または緋寒桜というものですが、それは台湾の桜の日本名なのです。 この台湾の桜が暖かい気候でも咲くので、沖縄にもこの桜があり、現地の日系人は、勘違いして「沖縄桜」と呼んでいますが、沖縄独自の桜というものはありません。
ソメイヨシノのように枝が広く広がることがなく、桃の木のように上に向かって伸びて、花は濃いピンクで下に向いて半開きのような感じで咲くので、紅梅や桃の花みたいな清楚な感じで、華やかさはありません。だから、日系人のお年寄りの間では、死ぬ前に一度でもいいから、ソメイヨシノのように満開に咲いている桜の下でお花見をしたいという夢を持っている人が多いのです。

そういう人を助けたいとボランティアが集まって、桜並木を作る協会を作り、それに日本の牧野植物園で当時理事長をしていた小山博士が賛同してくださり、日本領事館やハワイ州の政府を初めいろいろな援助が加わり、今年の2月にワヒアワのハレマノプランテーションというところに「高知県のセンダイヤ桜」の苗木が12本植えられ、これをスタートに今年度中に100本ほど植樹される予定になっています。
すでにハワイ島のワイメアではこの「センダイヤ桜」が上手に生育してここ何年か美しい花を咲かせています。センダイヤ桜というのは高知県のセンダイヤという店の前に咲いていた桜だそうで、その店の名前が付いたもので、宮城県の仙台とは関係がありません。この桜がハワイの暖かい気候の中でもちょっと寒暖の差があるワヒアワで生育が可能ということで、2012年には苗木が個人のお宅にも植えられ、何本かはうまく育ち花をつけたそうです。だからきっと、今から10年もしないうちに、ワヒアワは日本の桜が見られる場所として有名になるのではないかと楽しみに待っています。
今岡千草
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