テーマ:
地域情報(海外)
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2015年07月14日|
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皆様 アロハ! ハワイ州観光局です。 今月は土地を利用したエネルギーについてご紹介致します。 地球には様々な再生可能エネルギーがありますが、中でも有望視されている資源が土地を使ったエネルギーです。まず、土地を活用したエネルギー資源の代表的なものに地熱エネルギーがあります。地熱発電では、地球内部にある熱水や蒸気から熱を取り出し、その熱を利用して電力を発電します。また、地球表面付近の摂氏10度から15度ほどの熱を取り出すことができます。 地熱エネルギーの活用方法には主に3種類あります。地球内部の熱をそのまま熱として使う方法と、それを電力に変えて使う方法、そして、地表付近の熱で建物を温めるまたは冷やす方法です。この中でもハワイにあるのは地球内部の熱を電力に変える発電所です。
 ハワイには1990年代からハワイ島にある地熱発電所にて電力が供給されていますが、現在、発電所の地熱エネルギーは、ハワイ島のエネルギー資源の約20%に及びます。さらに、他の地域でも地熱発電として利用可能なエネルギーが存在していると考えられています。 そして、もう一つ、ハワイの土地を活用したエネルギーにバイオマスエネルギーがあります。バイオマスエネルギーとは植物などから作られるエネルギーのことで、化石燃料の発電に比べ、温室効果ガスの排出が少ないので比較的クリーンなエネルギーとして知られています。 カウアイ島やマウイ島では、サトウキビから作られるエタノール燃料を工場の電力や車の燃料として利用し、オアフ島やハワイ島では、サトウキビの搾りかすを燃やすことによる発電を現在行わっていないものの、コーヒーやマカデミアナッツ、スイカ、木、花などの農業廃棄物を資源とした電力発電を行っています。さらに、オアフ島やマウイ島では、使用済みの食用油をディーゼル燃料に変えて利用することもあります。このディーゼル燃料はレギュラーディーゼルと混ぜられトラックやバス、ボートなどの燃料に使われています。
 地球には多数の資源がありますが、土地を利用したエネルギーは、豊富にある上、排気物の量を比較的抑えることもできます。世界有数の観光地であるハワイは、特に、環境に配慮したエネルギー生産が必要不可欠です。そして、今後も世界中の人々を魅了し続けるためにも、ハワイには、地熱やバイオマスエネルギーが、必要な資源となっていくでしょう。 さて、今月まで毎月、ハワイ州のエコへの取り組みと再生可能エネルギーについてご紹介させていただきましたが、来月からは、ハワイの自然環境と文化保護を目的とした教育プログラムやエコツアーを提供する会社や団体などをご紹介させていただきます。 是非楽しみにしていてくださいね。 マハロ!
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