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2015年01月30日|
(株)ピッキオ |
ヒレンジャクを探しに行った時に、 小瀬林道で昆虫に出会いました。 といっても、ひとつは空の繭。

ウスタビガの繭です。 秋の終わりに、ウスタビガは羽化して飛び去ってしまった筈です。 繭は空になっても、しっかりと枝に固定されています。 よ〜く見ると、緑色の絹糸が枝に巻き付けられているのが判るでしょう。 もうひとつの虫は生きていて、雪の上を歩いていました。

そう、昨冬に「雪原ピクニック」で見つけたのと同じ、 クモガタガガンボです。 ただ、昨冬の写真と比較すると、足の太さに違いがあります。 昨冬の個体は全ての足の腿節が太かったのですが、 昨日の個体は後肢腿節のみが太くなっています (右後肢が無くなっていますが・・・)。 最初、オスメスの違いかとも思ったのですが、 どちらも腹部先端がはさみのようになっているオスです。 ・・・という事は、種類が違うんじゃないでしょうか? クモガタガガンボの仲間については、まだほとんど判っていないようです。 ちゃんと調べたら、ひょっとすると新種なのかもしれませんね。 ピッキオ 大塚
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2015年01月28日|
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雪の降る季節に温泉に入る「スノーモンキー」@地獄谷野猿公苑 (長野県)
上信越高原国立公園 志賀高原の裾野にある湯田中渋温泉郷近くに「地獄谷野猿公苑」はあります。ここは1964年に「野生のニホンザルの保護と観光資源の活用」を目的に開苑して以来、延べ580万人の観光客が訪れている世界的にも有名な観光スポットです。

この野猿公苑は、特に雪の降る季節に温泉に入る猿「スノーモンキー(北限の猿)」の見られる地として、1970年にはアメリカの「ライフ」や1994年の「ナショナル・ジオグラフィック」の表紙を飾り、最近では2006年に「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」で1つ星を獲得、2012年のトリップアドバイザー「外国人に人気の日本の観光スポット」で第5位に選ばれるなど、日本人よりもむしろ外国人に広く知られる観光施設となっています。

あまり予備知識を持たずにこの地を訪れて先ず驚いたのが、野猿公苑内の猿たちが、我々観光客の存在をほとんど気に留めていないところ。実際、私たちの足元で、猿同士で小競り合いをしても、私たちに危害を加えそうな様子は一切ありませんでした。もちろん私たちの方も、立て看板に書かれた次の4つのルールを守るのですが、それにしても、同じ空間にいるのに、まるで相手が存在しないかのように振る舞う猿たちに感心せざるを得ませんでした。

サルを見る時の注意: ・なるべく離れてみる ・眼をじっと見つめない ・声を出したり、さわらない ・食物を見せない与えない

ここでもしこのルールが守られず、観光客が、大声で騒いでしまったり、猿に食物を与えてしまうと、何かしらのトラブルが生じてしまうのでしょうが、これには、この野猿公苑が“地獄谷”という猿たちの生活圏の中に建てられ、そこを訪れるために人間の方が片道30分程(約2km)の距離を歩いて来なければならないという不便さが一役買っているようでした。つまり、この往復60分の徒歩という不便さが、猿側には自らの縄張りの中にいるという安心感を与え、人間側にもある種の行動規範というか謙虚さを与えているようなのです。おかげで、この野猿公苑内では、安心して猿たちを観察でき、かつ間近で撮影も楽しめ、私自身大満足でした。

子猿が私の方に歩み寄ろうとするのを止める親猿 このように猿側の「しつけ」がなされていくのでしょうか
 親猿の周りを両手を上げて歩きまわる子猿 まるで阿波踊りの練習をしているかのよう 「ヤットセ? ヤット ヤット ? ♪ 」
 子猿同士のグルーミング(毛づくろい) お互いに毛づくろいをして、シラミを取りあう行為は、大切なコミュニケーション手段の一つなのだとか

?閉苑時間が近づいて観光客が帰路に付き始めると、猿たちにも変化が、、、

なんと猿たちも人間と一緒に橋を渡り、彼らの寝場所に向かって歩き始めたのです。とても親近感のわく光景に思わず笑みがこぼれました。でも温泉を出た後の濡れそぼった猿たちの姿を見ていると、湯冷めして風邪でも引かないかと心配になります。野猿公苑のサイトを見ると、全身を毛に覆われた動物は汗腺が少なく、汗をあまりかかないため、急激な体温変化(湯冷め)は起こりにくいので大丈夫なのだそうですが、、、。

猿たちは、野猿公苑のスタッフがくれる餌が目的で野猿公苑に来るようになり、餌を待っている暇な時間に、温泉に入る楽しみを覚えたようです。最初は、野猿公苑近くの秘湯の宿「後楽館」の露天風呂に入っていたようですが、それでは衛生上好ましくないと、野猿公苑内に猿専用の露天風呂が作られたようで、そのため今でもたまに「後楽館」の露天風呂に入りにくる猿たちもいるのだとか。次回は是非「後楽館」の露天風呂で猿たちとの混浴を楽しみたいなと願いつつ帰途につきました。
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(日本エコツーリズム協会)
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2015年01月27日|
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(北海道の知床から)
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海も陸も真っ白な季節がやってきました。 そんな寒い寒い季節ですが、先日久しぶりの好天だったため、ちょっと夜にお出かけてみました。 お目当ては星空と「ラヴジョイ彗星」の観察です。 1年少し前にも同じよ?な愉快な名前の彗星がありましたが、別物です。 どちらも「テリー・ラヴジョイ」さんが発見した彗星で、今回のものは正式には「ラヴジョイ彗星(C/2014 Q2)」というそうです。
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 (レタッチと少しトリミングしています)
さすがに肉眼や双眼鏡ではテイル(尾)までは見えませんが、 4?5等くらいの明るさですので、暗い所で眺めてみると、もや?っと緑色の光が見えてきます。 暗い所にお出かけの予定がある方は、ぜひ夜空を眺めてみてください。 寒さ対策はお忘れなく! 知床ネイチャーオフィス 井上
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2015年01月18日|
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(前回からの続き)
人が少ないとシカを間近で観察できます。 シカは森を歩くとき、大きな足音をたてません。知っていましたか?
私たちがもし下を向きながら歩いていたら、前方のシカたちに気づきません。 ですから、足元ばかり見て急ぎ足になるのではなく、 まわりをよく見て、ゆっくり歩くことが楽しい発見につながります。
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ある場所へただ行って写真を撮って帰ってくるだけではなく、じっくり観察して、 自然の不思議な秘密、動植物たちのおもしろい生態を知る。 スポーツ的な登山とは違った楽しみ方を屋久島は教えてくれました。 知れば知るほど、自然の仕組みがより面白くなっていきます。

【ヤクシカの採食 何を食べているのかな】
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料金表: http://www.ynac.com/fee.html
白谷雲水峡のツアー: http://www.ynac.com/forest.html#f_1
屋久島野外活動総合センター http://www.ynac.com/index.html
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2015年01月17日|
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【朝陽のさわやかな白谷川】
今年のお正月も屋久島で過ごす旅行者の方たちをたくさん見かけました。 大晦日は宮之浦の益救神社(やくじんじゃ)で行われた益救神太鼓に多くの人が集まりました。 年末年始を屋久島で過ごす、屋久島好きの方には特別な時間ですね。
さて、1月4日は午前中晴れたので、ひっそり静まり返った白谷雲水峡を散策してきました。 夏や連休に比べると、人とすれ違うこともほとんどなく、晴れた日は本当に気持ちが良いです。
朝陽が差し込んだ白谷川は息をのむほど美しく、その場で1時間ほど過ごしました。

【朝陽を浴びた白谷川の流れ】
気温が低いと雪が降る日もありますが、この日はフリースだけの防寒で快適でした。 少し早いペースで登るとフリースでも暑かったくらいです。 しかし標高の高い場所の登山道は積雪や路面凍結で通行止めになる日が多い季節。 トレッキングには最新の道路交通情報チェックが必要です。
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■料金表 http://www.ynac.com/fee.html
■白谷雲水峡谷のツアー http://www.ynac.com/forest.html#f_1
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屋久島野外活動総合センター(YNAC) http://www.ynac.com/index.html
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2015年01月16日|
(株)ピッキオ |
本日(1月12日)、私大塚は、氷瀑探訪のガイドとして、 千ヶ滝に続く遊歩道を歩いてきました。
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年末以来、雪が降っていなかったので、 遊歩道は踏み固められた雪がツルツルになっていたのですが、 昨夜に降った数センチの積雪で、ずいぶんと歩きやすくなっていました。 もっとも、雪が無ければもっと歩きやすいのですが・・・。
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雪の中をどうにか到着した千ヶ滝は、今日はこんな感じ。
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千ヶ滝
そして今日は、滝に到着する前に、 なんとニホンカモシカに遭ってしまいました。

ニホンカモシカ
沢沿いの遊歩道を登っていると、 20mほど先の沢から、斜面を駆け上って行ったのです。
しばらく見ていると、なんと斜面を降りて、近付いてきました。

「そっちに行きたいんだけどなぁ・・・」
もしかしたら、沢を横断して、こちらの斜面を登りたかったのかもしれません。 そう思って観察していると、とうとう沢まで降りてきました。
 「まだ見てるの?」
沢に降りたカモシカは、こちら側には渡らずに、 水際でわずかに雪から露出した植物を食べ始めました。 こんな寒い季節でも、よく見るとシダやスゲなどが、緑の葉を伸ばしているのです。 そんな食料を求めて、どうやら沢に降りていたようです。
ちなみにこの時の距離は、10mちょっと。 こんな近くまで近付いてくるなんて、 しかもこの寒い中、沢に入るなんて、 よっぽど他の場所では、食べ物が見つからないのでしょうね。
雪の日の翌日ならではの、行動だったのかもしれません。
ピッキオ(長野県軽井沢)
大塚
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2015年01月15日|
一般財団法人 休暇村協会 |
全国各地にある宿泊施設「休暇村」。 国立公園の自然を楽しみながらゆったりくつろぐことができる施設です。
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今回、福井県の「休暇村越前三国」から、かに殻を使ったリサイクルのお話が届きました。

多い日には1日150名の方がかに料理を召し上がるということで、このかに殻をリサイクルし、そらまめ畑に撒いているそうです。かに殻には窒素、リン、カリウムがバランスよく含まれ、かに殻は3年ほどかけて微生物に分解されるとのこと。

12月中旬から3月下旬のかに料理終了まで、集められたかに殻は6,930リットルにもなるそうです。
その他の「休暇村越前三国」の取り組みはサイトでご覧いただけます。
http://www.qkamura.or.jp/echizen/free3/
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2015年01月14日|
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豪雪地帯バカンス!
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NPO法人信越トレイルクラブ事務局のある飯山市なべくら高原・森の家は、世界有数の豪雪地帯にあり、標高わずか約650mにも関わらず冬には4mの雪が積もります。今年は例年よりも早く雪が積もり、すでに駐車場に3m以上の雪壁ができています。
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ロングトレイル「信越トレイル」はいま深い雪の下にあります。日本海側から吹き付ける強い風のため雪庇が発達し、また多い日には1日で1mを超える積雪があるため、縦走を目的としたこの時期のトレッキングはおすすめできませんが、信越トレイルのある稜線や峠を目指すスノーシューツアーを、信越トレイルクラブとビジターセンター・なべくら高原・森の家では開催しています。
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スノーシューはただ雪の上を歩くだけではないか・・・とお思いの方もいらっしゃるかもしれません。しかし、ふかふかの雪が積もるなべくら高原では、雪原を飛んだり跳ねたり走ったり、ソリで滑ったり、かなりアクティブに雪を楽しむことができます。
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またガイド付きツアーでは、冬芽や動物の足跡など、この時期にしか見ることのできない自然を楽しむことができます。そしてなんといっても自分の足で歩いて登ったからこそ、見ることができる景色は最高です。

関田山脈の標高は1000m前後。天候のリスクは比較的少なく、森の家の標高が約650mですので、ちょっと頑張れば稜線はすぐそこです。スノーシューを買ったものの、あまり使っていないという方。勿体ないです!ぜひ、豪雪バカンスを楽しみに来てください。
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また1月31日(土)、2月1日(日)にはスノーシューの無料体験試乗でき、ガイド付のショートツアー・1dayツアーなどを行う「なべくら高原スノーシューフェスティバル2015」を開催します。初めての方も履き方、歩き方から、冬の森の楽しみ方までお伝えします。
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詳しくは信越トレイルホームページ(www.s-trail.net)をご覧頂くか、ビジターセンターなべくら高原・森の家(電話0269-69-2888)までお問い合わせください。
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NPO法人信越トレイルクラブ (長野県飯山市)
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2015年01月10日|
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★北海道の世界自然遺産地域、知床からのお便りです。(2014年12月26日付)
もうすっかりオオワシを見るのも当たり前の時期になってきました。 冬の知床を代表する鳥で圧倒的な存在感なのですが、知床の鳥はワシだけではありません! ぜひ他の鳥たちも探してみましょう。 空を飛んでいるもの、木の枝にとまっているものももちろんですが、 もうひとつの要注意ポイントが「電線」です。 先日ウトロから網走への移動中に見かけた電線上の鳥たちです。

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(飛翔中) おそらくチョウゲンボウではないかと思われます。 ハト程度の大きさのハヤブサの仲間です。 続いて・・・

こちらはコミミズク。 日中にも活動するやや小柄なフクロウの仲間。 電線にとまっているのは、ハトやカラスだけではないのです! ぜひ移動中もチェックしてみてください。 もちろん、周りの車など安全には十分お気をつけくださいね。 (普段あまり見かけない鳥を一日に2種類も見れてホクホクな一日でした。) 知床ネイチャーオフィス 井上
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2015年01月05日|
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2015年 新年のご挨拶 新年明けましておめでとうございます。 昨年中は大変お世話になりました。 昨年末、第10回エコツーリズム大賞の募集を環境省と共催で行いましたが、募集数57件、内新規案件が26件と新規案件の件数に、エコツーリズムの着実な浸透と各地方地方の元気な取組が見て取れ、深く感銘いたしました。 各地が各地独自の自然の魅力や生活文化の素晴らしに、“宝探し”を続けた結果、気づきだしたのだろうと思います。
?2015年を通し、我々は会員事業者さんのお手伝いをし、1人でも多くの人にこの魅力や素晴らしさをお伝えしていきたいと願っています。 本年もよろしくお願い申し上げます。 日本エコツーリズム協会 事務局長 辻野啓一
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